「車にもともと付いているカーオーディオと何が違うの?」「カーオーディオって気になるけどどうなの?」「カーオーディオって高いんじゃないの?」 「カーオーディオの事を詳しく知りたいけど、良くわからない。」カーオーディオのイメージは様々です。このページのテーマは「はじめてのカーオーディオ」 是非ご覧ください。
「カーオーディオに興味はあるが、何からしたら良いのかわからない。」「基本ってあるの?」と言う方に向けて、少しでも始めるきっかけになって頂ければと思います。
カーオーディオといっても今やジャンルが色々とある、動画やイベントなどで多く目にするだろう「外向き」と言うジャンル。
車のカスタムと融合させた「カスタムオーディオ」と言うジャンル。
これらはどちらかと言うと目的がはっきりしている。「アピールしたい」と言うジャンルだろう。
このジャンルもRY SOUND的にはとても好きな物ではあるが、このジャンルはひとまずおいておくとして、今回は音楽を楽しむためのジャンルのお話し。
「通勤中」「仕事終わり」「毎日のように音楽を楽しむためのカーオーディオ」と言うジャンルになる。
補足をすると、音楽を楽しむ上で歌詞を楽しむと言うものもあるが、そちらも今回の話とはずれるものになってしまうかもしれない。
さて長い前置きをしてからの、「カーオーディオ入門編 by RY SOUND」。
当店にカーオーディオの相談にこられる方の大半はフロントスピーカーの相談です。
「音を良くしたい」=「フロントスピーカー」間違っているとは言えません。
但し、ご来店の方へお話しするのは、ほぼサブウーハーのお話です。殆どの方が???しかし理由があるのです。
その他にも理由はあるが、分かりやすく言うとこうなるだろう。
少し細かく説明するとします、無いものを増やす、いわゆる低域。
音はとても面白い。
ピアノの「ド」と言う音と、ギターの「ド」と言う音、音が違うのは皆さんお分かりになるだろう。
但し「ド」と言う音は実は同じ周波数。ではなぜ違く聞こえるのか?
それは「ド」と言う音をピークに、他に様々な音が出ている為です。 この他の音と言うのを、倍音と言います。
倍音の形が楽器によって異なる為、「ド」と言う音が、何の「ド」なのかを判別出来るわけです。
さぁ、まだついてきていますか(笑)
なぜ無い物をつけた方が良いと言ったかはここです。
この他の音(倍音)は低域にも存在しています。
倍音の情報量が多ければ多言いほど、本物のようになると言うわけです。
フロンスピーカーの戦闘力を上げると言うのも勿論ですが、無い物を取り付ける方が数段情報量は上がります。
カーオーディオ導入を段階を持って進めるのであれば、サブウーハーからが好ましいと当店は考えています。
そして何よりも、音楽をより楽しめるとも思います。
ご来店時にはデモ機、デモカーでご説明いたします。
如何ですか?サブウーハー。是非カーオーディオ入門してみて下さい。
前回のお話で、サブウーハーのことはお分かり頂けたと思います。次のステップはフロントスピーカーの選び方です。
まず大事になってくるのは「予算」。
「これから先の事は分からない。」と言う意見が非常に多いが、ある程度先のことを考えないと宝の持ち腐れになってしまうことが多い。
なぜなら、フロントスピーカーの先にあるものは「アンプ」という世界。この「アンプ」というものが後々考えさせられてしまう。
例え話なのだが、スピーカーは車でいうとボディーサイズ。アンプはエンジン。
高いスピーカになればなるほど、大きなボディーと思って欲しい。
純正のスピーカーを軽自動車と仮定して、デッキ内蔵アンプを660ccと仮定する感じ。マーチクラスのボディーであれば、1200ccぐらいでも言いが、クラウンぐらいだと2500cc以上は欲しい。
欲を言えばマーチで1500cc、クラウンで3500ccの方が面白く走れるように思う。
スピーカーとアンプの関係も私はこのように考える。
と言うことは、フロントスピーカーを購入する時に後のことを考えず購入すると、クラウンに1200ccのようになりかねない。これでは見た目だけの車になってしまう。社外カーオーディオをやられている車では、意外とこういう車が多いと思う。要は見えない世界なので。しかしながらもったいないというコメントがでてしまう。
フロントスピーカーはカーオーディオに魅了された人ならば、3回は買い換えるだろうと思う。
よく家も3回立てないと理想の家は出来ないと昔の大工さんは言いましたが、フロントスピーカーもそうだと私は思います。と言うことは、始めは価格の安いものからその仕組みを理解していくことを、私は勧めています。
金額は上には上がありますので、フロントスピーカー購入時には是非、アンプのことも考えながらプランを立てるのが良いでしょう。
フロントスピーカーのチョイスでもうひとつ大事なのが取り付け方法。
特にツイーターの取り付けです。
お車によっては取り付け場所が無く、費用がかさむ理由になります。
このようなことも含め、ご予算を決めて無理なくカーオーディオを楽しんでいただきたいと思います。
最後に少し毒舌コメントですが、メーカーはどこが良いかと聞かれることが多いですが、価格帯の安いものに関しては、どこもあまり変わらないと私は思います。
そのメーカーの高いものになってくれば、メーカーの個性が出てくるので大きく異なりますが、宇多田ヒカルがJUJUにはなりません。
当店ではスピーカー、アンプのラインアップが揃っているメーカーを始めに進めます。
今後のステップアップ時も、メーカーを迷わなくてすみますからね。
スピーカーとアンプは違うメーカーのほうが良いという方もいますが、車のタイヤをフロントがブリジストンでリアがダンロップのほうが走りが良いというのに近い気がして、私はあまり好きではありません。
突き詰めればそういうこともあるのでしょうが、始めからそうなるより、もっと楽にカーオーディオを楽しんでもらいたいですね。
おっと悪い癖ですね。毒を吐くと、吐き過ぎます。(反省)
今回のまとめです。アンプのことも考えて、無理なくフロントスピーカーを決めましょう。
パワーアンプの話をするうえで当店でよくする話は「ワット数にだまされるな。」です。
ワット数とは「電力」、仕事率とも言いますね。前回の話でも出てきた例え話。車で言うと、「燃費」に例えます。
燃費が悪い車ほど速いと言うイメージは昔の話。燃費が良くても速い車は有る。
パワーアンプのワットもそれと似ています。100Wより50Wのほうが大きい音が出るときもあると言うことを覚えて欲しい。
少し細かく話をすると、電気が仕事をする際に音を出すプラス熱も出す、この熱にも電気が使われています。
アンプによっては電気を多く使い、熱も沢山出るもの。
逆に効率のいいアンプとは、要は高いアンプはこの熱というロスを大幅に改善しているものが多い。
結果、大きい音が出ているのにワットが少ないと言うことになる。他にも色々とあるが、この話がわかり易いと思う。
ワット数が少なければバッテリーにも負担をかけにくい。しかし通常だと音が小さいかもしれない。
ではどこで選ぶか?要は金額だと私は思う。高い方が良い。
ただし高ければ良い訳でもない。
スピーカーの力をフルに出せるのが理想であり。
それ以上のパワーが有ると悪いわけではないが、それこそバッテリーの問題やケーブル等、予算が高くなる割にはそこまでの効果が期待できないと私は思う。良いカーオーディオとはこのバランスだと思っている。
プロと言われる者はこのバランスを考えて商品提案をしています。
スピーカー、スペース、バッテリー、ケーブル、そしてお客様の予算。すべてのバランスが取れてのカーオーディオ。
これが良い音、良いカーオーディオ、良い車、そして、良い趣味。となるのだと。
私もDIY時代は色々買って、試して、経験を積んでいきました。
それももちろん楽しいかったですが、お金も沢山使いました。
専門店の良いところは、その経験を使った買い物が出来るところだと思います。
高いものをつけて良い音とならないのがこの世界の深いところだと思います。
パワーアンプのまとめ。
カーオーディオはバランス、アンプはワット数に騙されない。
今回はケーブルについてのお話です。
カーオーディオではいくつかのケーブルを使います。スピーカーケーブル、RCAケーブル、そして電源ケーブル。
今回は電源ケーブルについてのお話です。特にパワーアンプに使う、8G・4G・0G等のケーブルです。ちなみにG(ゲージ)と言う単位です。数字が小さくなると太くなります。お間違えの無いように。
さてまずは電気のお話から。
電気は目で見えませんので、説明するときに例え話でよくします。人によって例えが違うので混乱するときもあると思いますが、今回は滑り台で説明します。
まず電圧、「V」ボルトと言われるものはこの滑り台で言うところの高さになります。
24Vだったら倍の高さと思ってください。さて次に電流「A」アンペアは滑り台を滑るスピードです。
滑り台の傾きを急にすれば滑るスピードは上がります。
逆に緩やかにすればスピードはゆっくりになります。
例をあげると、「スピードが速い 100A」「ゆっくり 10A」といった具合です。
滑らせるものは 水でもボールでも自由に想像してください。
100A、10Aパワーの差は想像できますよね。そのパワーが「W」ワットとなります。
さて今回のお題、ケーブルはどこなのか?それは滑り台の壁、黄色いところです。
100Aならば高い壁でないと落ちてしまいますよね。10Aならば低い壁でも大丈夫。
その壁の高さが、ケーブルの太さとなります。
少し強引かもしれませんが、下記の表がケーブルの対応電流を示しています。
AWG規格ゲージサイズ | 消費電流(単位:A=アンペア) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 75 | 100 | 150 | 200 | 500 | 750 | |
00 | 1710 | 1140 | 870 | 330 | 240 | ||||||
0 | 1830 | 1350 | 900 | 690 | 270 | 180 | |||||
1 | 1800 | 1440 | 1080 | 720 | 540 | 210 | × | ||||
2 | 1710 | 1440 | 1140 | 870 | 570 | 420 | × | × | |||
3 | 1710 | 1350 | 1140 | 900 | 690 | 450 | 330 | × | × | ||
4 | 1800 | 1350 | 1080 | 900 | 720 | 540 | 360 | 270 | × | × | |
5 | 2130 | 1440 | 1080 | 870 | 720 | 570 | 420 | 300 | 210 | × | × |
6 | 1710 | 1140 | 840 | 690 | 570 | 450 | 330 | 240 | × | × | × |
7 | 1350 | 900 | 660 | 540 | 450 | 360 | 270 | × | × | × | × |
8 | 1080 | 720 | 540 | 420 | 360 | 270 | × | × | × | × | × |
9 | 840 | 570 | 420 | 330 | 270 | × | × | × | × | × | × |
10 | 660 | 450 | 330 | 270 | × | × | × | × | × | × | × |
12 | 420 | 270 | 210 | × | × | × | × | × | × | × | × |
数字はcm表記です。
たとえば8G 30Aでは線の長さは7.2mまで大丈夫、4G 100Aでは5.4mまでと言うことです。×印は使用不可です。
ケーブルは正しく使用しましょう。ケーブルが限界を超えると一瞬で燃えます。ものすごいスピードで燃えるので本当に危険です。
特に電源ケーブルは、ボンネットからトランクまで配線することが多いので、車の前から後ろまでが一気に燃えてしまいます。
決められた太さ、またヒューズをしっかりつけて、安全にカーオーディオを楽しんでくださいね。
カーオーディオ入門もそろそろ調整編と行きたいところだが、今回は調整前の準備。
言い方を変えれば取り付けの最後にするべき内容です。お店によってはここからが調整のようだが、当店では分けて考えている。
調整だけのご依頼もいただくが(3,000円~)意外とここが出来ていない。
そうなると当店では御見積りとなります。さて前置きはこのぐらいにして本題に入っていこう。
今回お話しするのは、位相についてです。特にチューンナップウーハーを例題にお話ししますね。
この商品を取り付けしたしたことの有る方はご存知だろうが、フロントのスピーカーコードから音信号をもらう取り付けをする。
左右のスピーカーコードに割り込ませるような配線がある。
通常は丸ギボシオス、メスが作ってある。デッキが社外だと同じくギボシがあるのでいいのだが、純正デッキなどに割り込ませる場合は、スピーカーのプラスマイナスをきちんと確認していただきたい。
そもそもスピーカーはプラスマイナスを逆につないでも壊れるわけでもないし、音も出る。
しかしプラスマイナスは重要なのです。
音はそもそも波形でできています。
この図で説明していきます。A~E間が一波形、少し今回とは違う話だが、60Hzとは一秒間にこの波形が60回と言う意味です。
スピーカーのプラスマイナスを逆につなぐと言うことは、Aから始まるものがCから始まると言うことになります。
これを位相が逆、または180°ずれると表現します。ここでまた予断ですがBは90°、Cは180°、Dは270°、Eは360°、360°はAと同じとなります。
図を見てもらうとお分かりの通り、AとCでは互いに逆の動きをしてしまいます。
左右のスピーカーがこの状態だと、左右で音の打ち消し合いが起こり波形が消えてしまいます。要は音が出ないとなります。
意外とこういう取り付けをしてる車は多い。 簡単に確認する方法はサブウーハーを鳴らしながら、デッキのバランスを左右と動かして見たときに、左右は音が大きいのにセンターになると音が小さくなってしまうと言う現象が出る。 こうなっている方は左か右どちらかのスピーカー線をプラスマイナス逆につないでもらうと直ると思います。 フロントスピーカーもこの位相は非常に重要になってくるが、奥が深く難しいと思いますので、まずは説明書通りにきちんとつけましょう。
位相が合っているときの音は大きいと言うのが分かりやすいと思います。
もちろん自分では難しいと言う方は是非ご来店ください。
ここからは前回のブログに書いたとおり正解は分かりません。
私は私を信じているだけですので、それ以外の考え方を否定するものではありません。まぁ前置きはこのぐらいにしましょう。
まず調整とは?からになります。
何の為にするのか? 皆さんが言うのは「良くする」ですが、 何をもってよくなるのでしょうか?
「あれをしたら良くなった。」
「それをしたら良くなった。」と「足し算的な良くなった。」 この「良くなった。」はきりがありません。
そこがいいところでもありますが、 時間もお金もたくさん使うでしょう。
まさしく趣味の極みですね。
ただ私の好きなことは、音楽を聴くこと、そして楽しむこと。 あまりきりのない調整には興味はありません。
私の調整は、100点に近づける調整です。
自分の良い音を100点にしたときに、まずは現状が何点か?をしっかり知る。
たとえば60点では残り40点は何なのか。
そこを調整していきます。 結果、20点増えて80点。
それ以上は、お金をかけないと無理と判断したら考えます。
お金をかけるか、我慢するか。 正直多くは我慢になりますが(笑)
これが私流調整です。
この調整法で一番大事なのは、自分に100点をもつこと。 どうするかは、本物を聴きまくるです。
私は特にアーティストのライブが100点としています。高音、中音、低音のバランス、そしてライブを聞いたときの自分の感情、ということは正直私がカーオーディオで100点を出すことは無いと思います。ただ、少しでも近づければ最高に楽しいドライブが出来るでしょうね。
少し話を戻して、調整。
私が一番大事に思っていることは、高音、中音、低音のバランスです。
次に全体のまとまり。定位もそうですが、ひとつの音楽になっているかの方が大事だと思います。
眉間に皺を寄せて聴くのではなく、自然にからだが動いたり、笑いが出るような音がいいと思います。
まずはこのふたつ「バランス」と「まとまり」ではどうやるのか。
それはシステムによって出来ること出来ないことが出てきます。
カーオーディオ入門5で書いた、位相をまずはきちんとコントロールして、 その次に「バランス」と「まとまり」。今回のお話で一番大事なところは、まず自分の100点を作ることです。 車でもライブでもまずは聴きまくりましょう。悪いところを直すにも、悪いところがわからないと人にも相談できません。イコライザーが、クロスが、スロープが、などは問題がわかっていれば答えが出ることが多いです。
毎月第一土曜日の夜、私はナイトミーティングをしています。この時は私もカーオーディオ好きとして参加しています。
ご質問があればお気軽にお尋ねください。
普段ですと、お店で買わなきゃ等と気を使うでしょうからね。 もちろんご来店していただきご相談していただいた方が、私の仕事が出来ますのでいいですが。(笑)
調整編ということで細かいことを期待されていた方には、何?となったかもしれませんが。意外と深い話だと思います。
自分の中の100点、とても難しいことです。
少し余談ですが、ショップの調整はまさしくそうだと思います。ショップによって色があるのです。
どんなシステムでも、どんな車でも、この音はどこどこのショップさんでしょ?と聞かれることがあります。
調整している人の100点がぶれていなければそうなると思います。
良い音とはみな同じ音ではありません、お店によって色々な良い音です。
ラーメンのスープみたいなものでしょうね。
カーオーディオショップ選びはこんなことも考えると、良いお店に出会えると思いますよ。